脂肪腫ができたので2泊3日の入院をして手術しました

たまたま背中に脂肪腫を見つけ、かかりつけの皮膚科を受診→大学病院での手術となり、切除してもらいました。
脂肪腫について調べたことや、手術や入院がどんな感じだったのか、記録しておきたいと思います。
同じように脂肪腫と診断され、不安に感じてる方にとって参考になれば。

背中に謎のコブがあり、近所の皮膚科へ

2021年6月の頭、家族に肩を揉んでもらっていたところ、大きなコブがあるとのこと。写真に撮ってもらったら結構大きな盛り上がりが。

見た感じ、6cmくらいの直径のドーム状です。手で触ってもゴルフボールくらいはある大きさですが、痛みはありません。ひとまず心配なので、かかりつけの皮膚科へ行ってきました。

皮膚科での診断は脂肪腫

皮膚科の先生によると、脂肪腫でしょうとのことでした。
通常気にならないものであれば様子見で良いそうですが、今回は年齢に対して大きいことから、取っておいた方が良いとのことで、紹介状を書いてもらい、大学病院の形成外科で手術となりました。

脂肪腫ってどんなものなの？

そもそも脂肪腫ってなんなのでしょうか？
通常治療の必要はなく、症状がなければ経過観察を行い、日常生活に支障をきたす症状が生じた場合には手術も可能、という位置づけのもののようです。

脂肪腫の特徴

• 皮下にできる良性として、最も多く見られる「できもの」
• 大きさは数mmの小さなものから、10センチ以上に及ぶものまで
• 通常痛みは無く、柔らかいしこりとして触れるもの
• 背中、肩、首に多く、次いで上腕、お尻、大腿などに見られる
• 顔面、頭皮、下腿、足などには稀

稀に悪性の「脂肪肉腫」である場合も

ゴルフボールよりも大きく、一様に柔らかいだけじゃなく硬い部分があるなどの場合は、悪性の脂肪肉腫の疑いもあるそうです。
もし、脂肪肉腫を脂肪腫と誤って判断して切除してしまった場合は、追加で広範囲に切除が必要なため再手術になったり、再発や転移を引き起こしてしまう可能性もあるため、切除前の検査が重要になるそうです。

診断時の検査と、入院手術前後の検査

今回大学病院への紹介状を書いてもらい、手術前～手術後を通して、以下の検査を行いました。脂肪腫かどうかの検査だけではなく、手術に関連する検査も含まれていますが、同じように手術に挑まれる方の参考になれば。

大きめの脂肪腫だったので最初のエコーの後、後日MRIも行いました。
脂肪肉腫の疑いがある場合に、特に重要なのは、切除前にMRIを受けることで、脂肪腫と脂肪肉腫では異なる映り方をするそうです。MRIの結果によっては、確定診断のために生検を行う場合もあるようです。
3番～7番の検査は、入院・手術に向けた検査だと思います。

1. エコー
2. MRI
3. 血液検査
4. 尿検査
5. 心電図
6. 肺機能
7. PCR検査（コロナ禍でした）
8. 切除した脂肪腫の病理検査

患者目線での脂肪腫の手術

手術は気づいたらい終わってました

検査の結果、6cmとやはり大きめの脂肪腫だったらしく、念の為全身麻酔での手術になりました。
もう病院によって、ケースによって様々だと思いますが、私の場合は前日に入院、2日目に手術、3日目に退院という流れでした。

手術中は全身麻酔で何も感覚は無いどころか、気がついたら終わっていて、切った場所の痛みも全然ありません。
麻酔をかける前に、麻酔科の先生や手術室の担当医師の方が緊張をほぐすように楽しく話しかけてくれていたのを覚えています。

血腫ができないように注意が必要

脂肪腫が大きかったぶん、切除後の空洞も大きいため血腫ができないように、翌日まではドレーンが付いていました。ただ背中なので、自分では見られずどんなものがどんなふうについていたか分かりません。

医師の説明では、体液と血液を排出するための管が付きます、とのこと。退院後もしばらくは激しい運動や飲酒は禁止です。

手術そのものよりも、尿道カテーテルが辛い

今回の入院＆手術で一番辛かったのは、全身麻酔をしたために付いてきた尿道カテーテル。
挿入されてる状態で痛くて、早く抜きたかった。

幸いその日のうちにカテーテルは抜けたのですが、抜く時も結構勢いよく抜かれて痛く、さらに排尿痛（結構強い痛み）が後を引くという、なかなかのコンボ。排尿痛は2～3日続いた後、良くなりました。

手術そのものや手術の傷よりも、尿道カテーテルが本当に辛かったです。これは2度とやりたくない。
つまり全身麻酔が必要な手術には、お世話になるべきではないということですね。

手術の傷の様子は？

私の場合、傷は5cmほどで、抜糸は1週間後に行いました。
まだ術後3週間ほどなので、傷は完全には消えていませんが、痕が残りそうな雰囲気はありません。

脂肪腫かな？と思ったら

脂肪腫は基本的に放っておいても小さくなることはないそうです。稀に悪性である場合もあるとことなので、自身で判断はせず、近くの皮膚科や形成外科に相談に行くのをおすすめします。

私の場合は場所的に、この脂肪腫を取ることで肩こりが良くなったりしないかなと期待をしましたが、術後3週間ほど経った今のところ、そんな兆候はありません^^;