パンタグラフ派にもオススメ「Logicool ロープロファイル ゲーミングキーボード G813」 レビュー

昔からコーディングやプログラミングを仕事上行うことが多い癖に、キーボードは専らパンタグラフ式の物を使い続けていた私ですが、ゲームでキーボードを使う機会が増えたので思い切ってLogicool G813を購入しました。

キーボードって新しいのを買ってもなんとなくしっくりこなくて元に戻す、みたいなことを繰り返してきたのですが、G813は(高額で買った手前)長く使えている、というかパンタグラフ使いにとっては最高のゲーミングキーボードじゃないかと思っていますので、使用感をレビューしたいと思います。

ちなみにこれまで使っていたキーボードはELECOMの Slim Pantagraph Keyboard TK-FCP096で、典型的なパンタグラフキーボードです。
これはこれでめちゃくちゃ使い易くて気に入ってるのですが、ゲームをやっていると腕が疲れるのと、HOMEとかENDとかのキーがちゃんと配置されてるフルキーボードがほしかったので、ゲームマシン用に買い替えました。

ロープロファイルキーボード Logicool G813 基本的な仕様

スペック

基本的なスペックはLogicoolのサイトでご確認ください。

ロープロファイルで薄さは抜群

高さ22mmの写真
高さを測ってみると20mmでした。仕様だと22mmなのでメジャーが狂ってるかもしれません。
通常のメカニカルキーボードとの比較写真
通常のメカニカルキーボードとの比較。かなり薄いです。

一番の特徴はなんと言っても全体の薄さです。机にべったり置いた状態だと、高さが20mmしかありません。

パンタグラフ使いにとってはこの薄さはこだわりたいポイントなので、とてもしっくりきます。

3種類のメカニカルスイッチ

3種のキースイッチ
[画像出典:Logicool公式HP]

キースイッチは3種類から選ぶことができます。3種それぞれの特徴は以下の通り

  • GLクリッキー:耳に聞こえるクリック音と触覚フィードバック
  • GLタクタイル:優しい打鍵感による適度な触覚フィードバック
  • GLリニア:完全にスムーズなキーストローク

なお、軸色は GLクリッキー=白、GLタクタイル=茶、GLリニア=赤 となっています。

私はリニアとタクタイルで悩んで、タクタイルを購入。後述しますが、これはリニアの方が良かったかも。タクタイルは押した感じは丁度良いのですが、少し重い気がします。パンタグラフ使いは指がへなちょこなのです。

Logicoolのサイトで各キースイッチのタイピング音も確認できます。下記リンク先の「薄型GLスイッチ」の項目です。

G813は有線タイプ

コネクタ部分の写真

G813は有線のみです。もし無線の方が良いと言う場合は、G913が選択肢に入ってきます。

G913はUSBでの無線接続かBluetoothでの無線接続が可能なタイプです。

私は完全なる主観で無線を信用してなかったので、安定性の面で有線を選んだのですが、G913はLIGHTSPEED接続と言うワイヤレスソリューションで、まったく遅延なく安定した接続が可能になっているようです。
安定性の面で有線を選ぶ必要な、全く無いということですね。

G813の良い点

ゲーミングキーボードなのに薄い

やはりいちばん最初に上がるのはこの点です。同じロープロファイルで言えば、ELECOMのARMAシリーズも候補に挙がったのですが、ARMAシリーズはELECOMなのに結構高額なので、G813を購入しました。

やはり薄いと底打ちする感覚が、キーボード打ってるって感じがするのと、余計なストロークがないのでストレスなく打てて良いですね。

質感・重量感がすごくいい

表面の写真
ライティングの写真

ケーブルを除いた重量が1045gあり、持つと結構ずっしりきます。表面のマットな加工やライティングも綺麗ですし、重量感も相まってかなり所有欲が満たされるデザインになっていると思います。

メディアコントロールが意外と便利

メディアコントロール

購入前には全く気にしていなかったのですが、右上のメディアコントロール、特に音量コントロールのジョグダイアルとミュートボタンが便利です。

音量を調整したい時、わざわざタスクバーから音量つまみを出してきて、マウスでドラッグしなくても、右手でさっとアクセスできるのが意外とすごく便利です。特にゲーム中だとタスクバーから音量つまみ出すの面倒ですよね。

キーストロークがパンタグラフに近い

一番重要なポイントかつ少しマニアックな話で恐縮なのですが、パンタグラフ使いにとってキーストローク長ってかなり重要です。キーストローク長は、押し込んで底打ちするまでの長さですね。

パンタグラフが大体2mm、通常のメカニカルキーボードが物によりますが大体4mm、この2mmの差って、実際打ってるとすごく大きく感じるもので、どうしても通常のメカニカルキーボードに移行できなかったんですよね。

その点G813は3mmです。パンタグラフと全く同じではないですが、メカニカルキーボードほどのストレスは感じません。1mmの差しか無いはずですが不思議ですね。

ちなみに実際にキーが反応する接点までの長さは1.5mmで、これはメカニカルキーボードだとだいたいどれもこのくらいです。結局は底打ちするようなタイピングだと物理的なストローク長が、印象を左右しているということなんですかね。

G813の悪い点

ちょっと掃除しにくい

ホコリがたまっている写真

隙間にホコリたまりやすいです。ちゃんと掃除しようと思ったらエアダスター必須ですね。
上に並んでいる丸いラバーのところとか、何年かしたらホコリがとれなくなりそうな気がします。

キートップの記号の印字が少し特殊?

キートップ

右側の記号部分の印字が違和感があるんですよね。光っている字と光っていない字の位置が逆なせいなのかな?
普通SHIFTと組み合わせて打つ文字は、上側や右側に印字されていると思うんですが、下にあるから気持ち悪いのでしょうか?記号を打つ際にいつも戸惑うんですよね。

タクタイルは思ったよりキーが重いかも

個人的にはパンタグラフのあのパチパチ音がなる打鍵感が好きなので、リニアと比較してタクタイルにしたんですが、FPSのようなアクションの激しいゲームをよくやるなら、リニアの方が良さそうかなと思いました。

特に左手の小指で操作するときなど、タクタイルでも結構キーが重いと感じます。

使い始めはGキーを押し間違えるかも

Gキー

左端にGキーが縦に1~5まで並んでいますが、使い始めのころ、Ctrl、SHIFT、半角/全角などと間違えて押してしまうことがありました。とは言え使っているうちに慣れて気にならなくなっていきます。

もしどうしても気になる場合は設定用ソフトのG HUBを使ってCtrl=G5、Shift=G4、半角/全角=G1などで割り当てておけば、もし間違えて押してしまってもそのまま機能します。

使ってみた感想

とにかく打っている感じがとても心地よい

重量感あるのでガシガシタイピングしてもキーボード自体が歪んだりしませんし、安定したタイピングができます。

タクタイルは音もそこまでうるさくないですし、気持ちよく打つことができます。

パンタグラフからの移行でもほとんど違和感がない

ず~~っとパンタグラフを使ってきたため、底を打つようなタイピングが癖になっているせいで、通常のメカニカルキーボードに移行できずにいましたが、G813ならほとんど違和感なくタイピングすることができました。

これまでパンタグラフを使ってきた人に、ロープロファイルのゲーミングキーボードはおすすめです。マジでこのシリーズ続けてほしい。

G HUBはあんまり使わない

ライティングやマクロ、Gキーに関する設定は、「G HUB」というソフトウェアを使って行います。Logicoolのサイトからダウンロード可能です。

GHUB

私の場合は、いくつかのゲームでライティングとGキーへのキー割り当てを行うのに使っていますが、キーボードの設定で普段は起動することは無いですね。Logicool製のマウスも併用しているなら、ゲームごとに割当を大きく変えるので起動頻度は上がると思います。

ライティング変更

デフォルトのライティングがレインボーが流れる設定で、ちょっと目に障るので変更したくなります(笑)

まとめ

総合的にはとても使いやすくて良いキーボードです。特にこれまでパンタグラフ式を使っていて、メカニカルに移行するのに躊躇している方にはちょうど良いバランスのキーボードだと思います。

ゲーミング用途だけでなく、普段使いにも良いので仕事用にもう1台欲しいところですが、2台買うにはちょっと躊躇する値段ですね~。